支持政党はどこですか
支持政党がどこか、ですって? もう、その質問からして我慢がならんのですよ。こういうのは、手品で言うところのフォーシング。つまり押しつけ。無限の選択肢の中から特定の答えのみを選ばせる方法なんですから。 いや、政党の数は有限ですし、さらには支持政党なし、という選択肢があ...
本格ミステリと現実感覚
本格ミステリには「解決」が必要だ。 これは「謎」(不可能状況。起こらないはずのなにかが起こっている)という非現実が、(なるほどこれなら可能であろうという)現実に回帰する状況、およびその描写のことであろう。 だが、回帰するという「現実」はいかに規定されるのだろう。その...
ショートショートのメソッド
ショートショートが好きだ。とりわけ書くのが好きなのだ。読むのは、まあ、好みが激しく厳しいところがあるので、必ずしも好きだとは言い難いのだけれど。 さて、そんなショートショートだが、このところ一時の冬の時代を超えてちょっとだけにぎやかになってきた気がする。 ...
検索性の高さがいけない
知りたいことがあったら、すぐに検索すれば良い。便利な世の中になったものだ。 だが、検索で得られた結果が正しいかどうか、どう判断すればいいのだろう。その情報を信用していいかどうか、疑問に感じたことはないだろうか。 ふと、こんなことを思ってしまう。 ...
こわいはなしのはなし
といってもホラー系統の話がしたいわけではない。いや、少し混ざるか。 しばらく考えていたのだが、「怖い話」をする者は、基本、相手をだまそうとしている、という前提でいいのではないか、と思うのだ。自覚してないケースも多々あることもおり込んで、「これが危ない」とか「これが怖い」...
老いと精度
ここ数年、踏むべきでないものを(あると承知しているのに)踏んだり、手を伸ばしたら湯飲みを指にひっかけて倒したり(もちろんビチャビチャだ)、壁や手すりにぶつかったりするようになってきた。 もちろん、老いてきたということなのである。還暦にはもう少しあるが、下り始めた坂で勢い...
人工知能について
人工知能の恐怖を考える前に、そもそも知能とはいかなるものかを考察すべきではないだろうか。 知能の高い者は、知能の低いものを搾取、無視、利用するという前提を、無条件に受け入れてはいないだろうか。 実際、今日的な意味において、知能が果たす役割はごく一部であると分かってい...
短編が好き
長編には長編の、短編には短編の面白さがある。双方に含まれるタイプの面白さもあるが、実はどちらか一方にしか含まれない面白さもある。 当然のようだが、当然ではないようでもある。長編になら短編の面白さを全部含むこともできそうに思えてくるからだ。 ...
ブログ始まり
言葉を連ねてゆく。 ただそれだけである。 意図はあるが、伝わらないであろう覚悟も要る。 それどころか、誰も読まないのかもしれない。 それでも言葉を連ねてゆく。