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『竜形の闇』魔法物語3をプレゼント

  • 執筆者の写真: Hajime Saito
    Hajime Saito
  • 2019年12月15日
  • 読了時間: 3分

 『魔法物語』シリーズは、いつの間にか私のライフワークとも言うべき作品に育ってしまった。

 これをオンデマンドで出版しようと考え、であるならばと手を入れて、と作業していたわけだ。が、その形態自体に不満があって、いまではやめてしまっている。

 が、それでも書き続けてはいるのだ。

 今年は、その一環として、講談社文庫から新魔法物語として出版された『竜形の少年』のリライト作業をしていたのだが、後半になって大幅に物語が違う方向に進み出して、思いがけない大作になってしまった。

 まあ、書き上がっただけで満足していてもいいのだが、出来上がってみると、これまでの物語を愛してくれた少ない方たちには、読むに足るものであるようにも思える。なにぶん自分の作品はかわいいものだから、そういう人たちにも読める状況を作りたいと考えてしまったのである。

 とはいえ出版、販売の道は面倒だ。

 で、百冊ばかり自費印刷製本してしまった。面倒だから売りたくはないのだが、プレゼントはしてもいい、という気分なのである。

 年末でもあるし、クリスマスプレゼントないしお年玉ということになろうと思う。

 内容は、序盤はかつて販売された『竜形の少年』とほぼ同じ。ただし、ちょっとていねいに進む。ある島に訪れた、いわくありげな長髪の戦士が、とある少年に出会うところから始まり、ここで起こっている異変に巻き込まれてゆく。

 中盤以降、前作の登場人物であるリバとルクセが参加し、この物語の大枠を動かし始める。

 そこで、鍵となるのは「記録の魔法」であるのだが、元の作品ではすんなり通り過ぎたこの概念に、徹底的にこだわった。その結果、物語は大きく変貌して、あらゆる登場人物と関わりあいながらダイナミックな展開を始める。

 後半、ずっとクライマックス、ともいうべき展開を迎えるのだが、ここで、きっと魔法物語好きな読者には喜んでもらえるであろうと作者が信じる場面が生じる。そこを、是非ともお読みいただきたい。

 あくまでも作者の「読んでもらいたい」を形にしたものなので、繰り返すが基本はプレゼント。代金はいただかない。けれど、どこの誰とも分からない読者に、物理的にお届けする方法が必要なのである。

 というわけで、お読みになりたいかたは、このサイトの「お問い合わせ」機能などを使って、送付先の住所と宛先名を私まで教えてください。古いニフティのIDを知ってる人は、そちら経由のメールでも大丈夫。送り先も、自宅でなくてかまいません。職場とか、私書箱とか。ただ、送付は郵便を使うのでPUDOとかはできないんじゃないかな。

 読んで、一言「面白かった」とツイートなどしていただけたら無駄しれない出費をした作者が救われます。「つまんなかった」という場合には、一言理由を添えていただきたいですね。

 なお、部数が限られるので、申し込みが多かった場合には先着順ということになります。

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 1960年生まれ

 元FSUIRI SYSOP

 

 

 

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